紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所
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 美杉町の北畠氏館跡庭園 

津市美杉町上多気に北畠神社があります。現在の国道368号線の上多気交差点を北側に数百m行ったところにあります。神社は、国の史跡「北畠氏館跡」にあります。この神社は、南北朝の南朝方の初代伊勢国司、北畠顕能(あきよし)を主祭人とし、江戸時代に建立されました。

 この神社の境内に、室町時代末期に築かれた池泉回遊式の「北畠氏館跡庭園」(国名勝・史跡)があります。北畠氏は、織田軍によって事実上征服されてしまいましたが、この庭園は現在まで生き延びて往時の姿を残しています。この庭園は、16世紀前半に、北畠晴具(はるとも)(初代国司顕能から7代目)を頼ってきた室町幕府の管領細川高国の助言により作られたと伝えられています。

 小さな木戸を押して入ると日本庭園の基本である池がまず目に入り、橋を渡り、池周辺の岩石、楓の新緑や紅葉、苔むした庭園を周回して楽しみます。戦国時代に雅な北畠家のご当主やお姫様が供をともなって散策していた姿を垣間見る思いがしました。

 この庭園は、四季折々に違った雰囲気を味わえます。5月の新緑、11月の紅葉の見たので、冬の雪の庭園も見たいところです。


5月の新緑の庭園風景


11月のモミジの庭園風景  


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